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12月5日開催「樹の繊維を編んで暮らす人たちとコロナ」

125日、フィリピン・マリナオ村と京都の会場をオンラインで繋ぎ、またzoomによる参加者も加わって、ハイブリットによるトークイベントを開催しました。

 

トークイベントでは、マリナオ村からアバカハンディクラフト生産者組合代表のVillaflor V Javierさんが出演し、マリナオ村のこれまでのアバカとともに暮らしてきた生活と新型コロナ感染症により厳しい生活に追い込まれた現状について話をして頂きました。


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交通の便が悪いマリナオ村では、古くからアバカの樹の繊維を編んでクラフト商品を作り、それを売ることにより収入を得て、暮らしてきました。

村の人たちは、アバカの木の切り出しから、樹の幹から繊維を扱き採り、それをマクラメ編みという伝統の技で美しい作品に作り上げるまで、一連の作業をすべて簡単な道具のみによる手作業で行ってきています。


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トークイベントでは、Villaflorさんがマクラメ編みを実演して下さり、参加者のみなさんも興味深くご覧になっていました。

マリナオ村の人たちは、これまでフェア・プラスと協力して技術を向上させ、日本の和服文化にマッチした帯などの付加価値の高い商品を生産し、収入の向上を図ってきました。


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それが2019年末の大型台風の直撃と、2020年春からの新型コロナ感染症拡大によるロックダウン等により、日々の食事にも困窮する生活に追い込まれてしまいました。これまで村の人たちは、フェア・プラスや日本の人たちの支援を受け、この厳し状況と戦ってきましたと、Villafolorさんの話を終わりました.

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その後、参加者のみなさんからは、アバカ・マクラメ編みの素晴らしい技術をフィリピンの文化遺産として認めてもらえるよう、フィリピン政府に働きかけていってはどうか。そうなれば、技術の伝承は着実に進められ、生産者の人たちの収入の向上に結びつくのでは。

フィリピン国内にある他の自然素材とも組み合わせて商品開発を行っていけば、さらに素晴らしい作品ができるのではないか。

アバカ・マクラメ編みは非常に貴重なものであり、後世に受け継がれ、発展していってほしい。

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フィリピン・マリナオ村を訪問して、一度実際のマクラメ編みの技を見てたい。

フィリピンでも地球温暖化の影響(被害)を受けているように感じられる。

などの意見、感想を話されました。

 

最後にVillaflorさんから、日本のみなさんへ感謝の言葉と、必ずこの厳しい時代を乗り越えていきます。そして、来年は日本で直接お会いしたいと思いますとお話を結ばれ、トークイベントを終わりました。

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以上


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