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1月19日開催第51回ツキイチカフェ:「フィリピン山村の自然とともに生きる暮らし」って貧しいの?

119日開催ツキイチカフェは、フェア・プラスが長年支援を行ってきているフィリピン・マリナオ村を昨年10月に訪問した、フェア・プラスの学生スタッフ二宮 亜由美さんが、マリナオ村で見たこと、体験したこと、感じたことを、「『フィリピン山村の自然とともに生きる暮らし』って貧しいの?」をテーマに、お話させて頂きました。


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二宮さんは大学3回生で、現在森林科学科でキノコの研究をしている。フェア・プラスのイベントで来場者から「マリナオ村ってどんなところ?」と聞かれた時に、伝聞調でしか説明できないことがもどかしかった。そのため、今回マリナオ村訪問の話があった時、ぜひ行きたいと訪問に参加したそうです。


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飛行機で到着したカリボ空港はターミナルビルが小さく、空港からの乗り物はトライシクルというバイクの横に荷台を取り付けたもの。それに乗ってホテルへ入りました。カリボの町で行った市場では、干物や果物が山積みになっていて、ハエが多かったことが印象的だったそうです。

カリボの町から車に乗ってアバカ・マクラメ編みの作り手さんが暮らす、マリナオ村サンラモン集落へ行きました。村へ向かうと徐々に緑が多くなり、建物が少なくなってきました。こんな森の中に家があるのかと思ったころ、ぽつんぽつんと家が現れてきました。

家は自然の竹で作られていて人工物がない、鶏などが放し飼いにされていて、道でも車を気にすることもなく横切っていたそうです。


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このマリナオ村サンラモン集落でアバカについて体験したことを、二宮さんは話しました。

(アバカを育てる)

アバカの植林を行っている場所は、サンラモン集落からさらに山奥のオズモン地区でした。車を降りてから、森の中をかけ分けて進み、橋のない川を3回、4回渡って30分以上歩いてようやくアバカの植林地に着いたそうです。そこで、村の人たちは15人で300本のアバカの木を植林したと聞きました。

二宮さんは、村の人たちが自分たちの苦労より、アバカを育てることを大切にしている、それを手伝ってくれる大勢の人たちがいると感じました。


(アバカを糸にする)

アバカの木の幹を短冊状に剥がし、鉄の板に挟んで引っ張り糸を作ります。村の人が楽に引っ張っているようにみえましたが、二宮さんが引っ張ってみると、かなり力を入れないと引っ張れない、強く引っ張りすぎるとプッと切れてしまいました。糸を作るのもかなり技術がいることを体感したそうです。


(アバカを紡ぐ)

アバカを編む作業は生活の一部となっていて、子どもたちはアバカを編む親の背中を見て、技術を学んでいました。二宮さんが編み方を体験していた時、通りかかった村人が次々に「大丈夫?」って優しく声をかけてくれたそうです。


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二宮さんがマリナオ村で見たことは、村の人たちが緑に囲まれて暮らしていて、家々は人工物ではなく天然の材料で作られていること。鶏など動物の命が尊重されていて、命あるものはみんな家族だということでした。

振り返って私たち日本の暮らしを見てみると、

  緑は求めて出かけていく場所となっている

  家は何でできているのだろう?

  食べ物は買うもの、生きている姿を見たことがない

  命育む土を見て、触れる機会がない

普段の日常生活が自然とかい離してしまっている。自然の中では、人間を含めてすべての生き物が共生しているはず。効率的/発展のため、それが見えなくなってしまっている、社会での役割分担(農業、漁業など)のため、人の暮らしが自然と分離されてしまっていると感じました。


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マリナオ村での暮らしは、人と人、人と動物のつながりが見える暮らし、「命の重さ」と「時の流れる時間が平等」、集落の人たちがみんな家族のように暮らしている、それが笑顔でいきいきと楽しそうに暮らしている秘訣だと、二宮さんは感じました。

そこは、子どもたちがみんな素直でいい子で、素敵な人たちが暮らす村でした。

 

集落で見た星空に美しさが忘れられませんと、最後に二宮さんは話を結びました。


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なおツキイチカフェ終了後、参加者のみなさんからマリナオ村支援の募金を頂きました。

 

以上

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