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11月17日開催第49回ツキイチカフェ:「当たり前」や「普通」を疑うこと、そして時間がかかっても、プロセスを大事にすること~社会の仕組みを変える「共育の場づくり」~

1117日開催第49回ツキイチカフェは、新堀 春輔さん地球・環境共育事務所 Earth-PAL 代表)をゲストにお迎えして、「『当たり前普通を疑うこと、そして時間がかかっても、プロセスを大事にすること。~社会の仕組みを変える共育の場づくり」をテーマに開催しました。

 

新堀さんは、高校生の時に南アフリカへ留学しました。当時の南アフリカは、人種差別アパルトヘイトが廃止になり、制度上は白人も黒人も平等となっていました。ところが実態は、学校のクラスは英語を話すクラス、アフリカ言語を話すクラス、中間言語を話すクラスに分かれ、それぞれのクラスにいる生徒は白人、黒人、ミクスチャーとはっきり分かれている。白人はヨーロッパ風の綺麗な住宅に住み、黒人は貧しい家々で暮らしていたそうです。

その時、新堀さんは「生まれた国や家により、なぜ格差が生まれ、生活や生死まで決まってしまうのか?」と疑問に感じました。

そして、南アフリカの初の黒人の大統領となったネルソン・マンデラ氏の「教育とは、世界を変えるために用いることができる、最も強力な武器である。」という言葉に感銘を受け、国際的なソーシャルワーカーを目指したそうです。


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福祉を志して感じたことは、福祉教育が高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉など縦割りになっていることでした。福祉は本来すべての人が幸せになることを目指すべきではないかと。

 

現代社会では、食品や衣類がどこでどのようにして作られているか、見えないものや見えないところに関心を持たなくても、生活ができてしまいます。しかし、私たちの生活が、貧困を生み出し、環境破壊を招くなど、いろいろなところに負荷をかけているのではないでしょうか?

新堀さんは、「もう食べれない!」と書いた2枚の絵を参加者に示しました。一枚の絵は、山盛りのご飯を前に食べ過ぎたお腹を突き出した人、もう一枚はまったく食料がなく餓死に苦しんでいる人。この2枚の絵のつながりを考えてみてくださいと。

すべての人がより幸せにくらせるよう、つながりの本質を大切にする、見えないものをしっかり見ることの想いから、地球・環境共育事務所 Earth-PALの活動を始めました。


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次に、「当たり前」、「普通」を定義してみて下さいと質問されました。私たちが普段なにげなく使っている言葉は、何を根拠に、誰が決めたのか?、多くの人が言っているから?、統計的に大多数のこと?

例えば、食堂の定食でご飯の量を「普通」と注文することがありますが、私たちはどれだけのご飯の量を注文しているか、はっきり分かっているでしょうか?

 

日本では食事をとる時、それぞれのお皿に取り分けて食べますが、新堀さんが暮らしたセネガルではひとつの大皿からみんなで手で取って食べるのが「普通」だそうです。ホストがゲストに十分な量を食べてもらうためにその方がよいからだと。

日本のバスは5分も遅れたら大問題ですが、セネガルのバスには時刻表がない、お客さんが定員いっぱいになったら出発するのが「普通」だそうです。その方が効率的だからです。

セネガルの結婚した女性は太らないと幸せでないとみられるため、無理をしてでも太るそうです。

マジョリティにとって「普通」は、マイノリティにとって「普通」ではないことがあります。


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新堀さんはいくつかの事例を用いて、「普通を考えること」の大切さ、立ち止まって考えることの大切さを話されました。新堀さんはそのため「学び合いの場作り」(共育)の活動に取り組んでいます。


参加者からは、福祉と環境を結び付けて考えたことがなかったです、「当たり前と普通」についてみんなが考えるようになれば世界が変わるのではないかなど、感想を述べあってツキイチカフェを終わりました。

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以上


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