フィリピン・マリナオ村から来日したBingさんが、日本の環境保護団体を訪問しました。
訪問目的は、アバカの植林と自然林の保護の両立を達成するためには、どのように取り組むべきか学ぶため。
マリナオ村では、2013年11
月の巨大台風によりほとんどのアバカの樹が倒壊してしまいました。アバカの樹を復活するため、フェア・プラスは毎年義援金、助成金を活用し、アバカの植林の資金を提供してきています。
アバカの植林を行うため、美しいマリナオの自然林を刈り取ってしまう恐れがあり、フェア・プラスはマリナオ村の人たちに自然環境の保護の重要性を理解してもらい、自然林を守る中でアバカの植林を進めてほしいと願っています。
6月23日、Bingさんはフィールドソサエティ法然院森のセンターを訪問し、京都の森の生態系がどのように崩れていき、回復するためにどのような取り組みが行われているかお聞きしました。森のセンターからは、子供への環境教育や、自然の森を取り込み村の地域づくりを進めてほしいとアドバイスを頂きました。
6月27日には、日本自然環境保護協会を訪問。協会では、「もしかしたら失われたかもしれない」上高地、阿寒湖のマリモ、小笠原などの自然保護に取り組みを紹介頂き、森の恵みを地域づくりに生かす「赤谷プロジェクト」をご紹介頂きました。赤谷プロジェクトの50年、100年先を見た「植えない森つくり」に、Bingさんも感動していました。発展のためマリナオの美しい森を失ってはならないことを理解してくれたものと思います。
NPO法人フェア・プラス
河西 実