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5月14日開催第23回ツキイチカフェ「インド・おばちゃん信金を通じた本音の支援しない支援」

514日開催の第23回ツキイチカフェ「インド・おばちゃん信金を通じた本音の支援しない支援」は、原 康子さん(認定NPO

法人ムラのミライ 認定「対話型ファシリテーション」トレーナー)をゲストに迎え、

「インド・おばちゃん信金を通じた本音の支援しない支援」をテーマに開催しました。

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原さんのお話は、大学院で「国際支援理論」を学んだ2526歳の若者の失敗談から始まりました。インドの生活の苦しいおばちゃんたちを助けてあげたいと、意気込んで現地に乗り込んだ原さん。助けてあげたいとの、上から目線の取り組みでは現地の人たちと話がかみ合わない、かみ合っていないことすら、当時の原さんは理解できていなかったそうです。

インドで識字教育、植林のための苗木配り、鶏の提供など一方的な「支援」を行っていきましたが、いつまで続けていく必要があるのか不安になったそうです。現地の状況は「援助劇場」になっていました。


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そこから学んだことは、おばちゃんたちが自ら助けあうようになってもらうということ。そのためにおばちゃんたちが小額のお金を出し合って銀行を設立するという取り組みを始めました。原さんたちが取った方針は一切出資をしないということ。おばちゃんたち自身のお金で、おばちゃんたち自身で銀行を運営してもらうという方針です。

当初は貸したお金を返してもらえない、スタッフがお金をごまかして盗むなど、多くの失敗があったそうです。でもおばちゃんたちが自分たちの銀行だという意識を持って取り組み、集金には6人で役割分担して取り立てにいく、集金員がお金をポケットに入れられないようポス機(領収書発行機)を導入する、出勤管理のためタイムカードを導入するなど、自分たちで考え実行していくようになりました。


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原さんは10年以上にわたるインド、ネパールでの経験から、現在「対話型ファシリテーション」トレーナーとして活動しています。基本的な考え方は、「聞いたことは忘れる」、「見たことは覚える」、「やったことは身につく」、そして最も重要な点は「人は自分で発見したことは使う」ということですとお話されました。

一人ひとりの現実からスタートして、相手に気づいてもらうまで辛抱強く「待つ」ことの大切さを話されました。

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参加者からは、原さんの素晴らしい「対話型ファシリテーション」をぜひ他の分野にも広めていって頂きたい、「待つ」ことって難しいですねなどコメントが多く出され、共感の輪が広がり、みなさん原さんの魅力に引き込まれていきました。

NPO法人フェア・プラス

事務局長 河西 実


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