2015年12月5日 第6回ツキイチカフェを成実 憲一さん((社福)菊鉾会テンダーハウス 主任、ヴァリアス・コネクションズ代表)をゲストに迎えて「みんなでツナガル。障害があってもなかっても」をテーマに開催致しました。
作業所で働きながら、「ヴァリアス・コネクションズ」を立ち上げて、アートを通じて障がい者も健常者もフラットな関係の社会にしてきたいとの思いで、活動されている成実憲一さん。
成実さんがヴァリアス・コネクションズで取り組んだプロジェクトは、京都山科で多くの人たちに目を瞑ってもらった写真を撮り、写真展を開催するというものでした。障害者も健常者も隔たりなく、みんなの距離を短じめるため、一定のルールを設けて写真を撮ることを考え、子供の寝顔を見て、自分が普段見ている子供の表情と違うことにヒントに、目を瞑った写真を撮ることを思いついたそうです。
しかし、目を瞑った写真をお願いしても、多くの人から怪訝な表情で断られたそうです。それでも、山科で400人の人の写真を撮らせてもらい写真展を開催しました。ツキイチカフェでは、不審がられた苦労話など、笑いを交えての話もあり、時間を忘れて成実さんのお話を聞き入りました。
今回のツキイチカフェの参加者には、障がい者の人たちといろいろな形での関わりを持つ人たちが多く、作業所の現場での苦労、フラットな関係作りの難しさ、社会との繋がりの難しさと大切さ、作業所で利用者(障がい者)と仕事以外の場で一緒することによって違った関係が築けることなど、参加者同士の話が活発に行われ密度の濃いカフェとなりました。
終了後は、「繋がる」ことの大切さから、参加者同士が連絡先の交換を行い、みんなで記念写真を撮って楽しく終了しました。
NPO法人フェア・プラス
事務局長 河西 実