10月10日より19日までの間、事務局長の河西が台湾、フィリピンを訪問致しました。
台湾は、今年5月よりアバカ製品を招待出展しています台中市繊維工芸博物館を訪問、フィリピンはアバカ・マクラメ編みの里マリナオ村の訪問が主目的でした。
両国の訪問の概要について以下ご報告させて頂きます。
1.台中市繊維工芸博物館
台中市の博物館で開催されています特別展「Slow Fashion」に招待出展されていますアバカ製品を見学してきました。
特別展の会場では、ゆったりした空間に美しくアバカの製品を展示してありました。
今回、京都一加と共同で開発したプロのデザイナーのデザインにる名古屋帯、巾着、信玄袋、竹バッグなどとともに、2014年に開発したクラッチバッグ、JIUバッグ、そして京都造形大卒業生が開発を行ったCradle Cradleのバッグやアクセサリーが展示され、これまでのアバカ製品開発の歩みを感じることができました。
博物館館長を始めとするお会いした関係者の方々からも、アバア・マクラメ編みの製品は繊細でとても美しいと高く評価して頂きました。
フィリピン・マリナオ村の人たちと一歩ずつ商品開発を行ってきたアバカ製品が、国際的にも高く評価されるよいになったことは大きな喜びです。
このタイミングで台中市博物館を訪問した理由は、10月12日に博物館設立2周年記念のイベントが開催され、台湾の繊維工芸に取り組むアーティストの中で、優秀作品、グランプリを表彰する式典が行われました。
河西はイベントの公式ゲストとして招待され式典に参列致しました。
2015年より毎年アバカの苗木の植林を行ってきていますが、昨年までは生産者が暮らすサンラモン集落周辺の森で植林を行ってきました。
今回この地域のアバカの木の成長を見学してきましたが、3年前に植えた木は3メートルぐらいまで成長し、根元近くにはタケノコのように、すでに枝分かれしたアバカの新芽が出てきていました。
将来アバカの木を伐採しても、この新芽が大きなアバカの木に成長してくれます。
そのため、一度植林してアバカの木が成長した地域では、将来にわたりアバカの木が得られることになります。
今年からはさらに植林を積極的に進めるため、アバカの生育に適した土地の調査を行って、マリナオ村の一番奥地のオズモン地区に植林を行うことにしました。
このオズモン地区への道は、狭く崖も通るため四輪車では行くことが難いため、日本から同行してきた学生スタッフが地元の人のバイクの後部座席に乗り訪問してきました。
・ 共同作業場
2017年に建設した当時は、レンガがむき出しの壁で、窓には窓枠や窓ガラスもなく、土の床という状態でしたが、毎年整備を進め、壁にはしっくいとペンキを塗り、天井に板を取り付け、トイレを設置するなど見違えるように綺麗になっていました。
部屋の内部にはマリナオ村オリジナルのデザインによるバッグなどがところ狭しと展示してありました。
・ 小学校への寄付
アバカ製品を製作するお母さん方が多く暮らすマリナオ村のサンラモン集落。その集落にあるサンラモン小学校を訪問し、少額ではありますが校庭に置くベンチ2脚を寄付してきました。村の子どもたちのために、少しでも何かしたいとの思いから、フェア・プラスとして寄付したものです。
最近この小学校では、特別授業でアバカ・マクラメ編みを教えているとのことです。
・ アバカの繊維採取とマクラメ編み生産者の家庭訪問
滞在中、アバカの木から繊維を扱きとる作業を見学、また帯の編み手さんのお宅を訪問し、細かな作業を見学させて頂きました。
・ アバカの繊維採取とマクラメ編み生産者の家庭訪問
滞在中、アバカの木から繊維を扱きとる作業を見学、また帯の編み手さんのお宅を訪問し、細かな作業を見学させて頂きました。
以上