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第37回ツキイチカフェ「平和への一歩~ウガンダの元子ども兵から教わったこと~」

  • 2018年09月03日

91日開催の第37回ツキイチカフェは、栗田佳典さん(認定NPO法人テラ・ルネッサンス・アウェアネス・レイジングチーム マネージャー)をゲストに迎えて、平和への一歩~ウガンダの元子ども兵から教わったこと~」をテーマに開催しました。

 

最初に栗田さんから『平和への一歩』を踏み出すために、3つの「かんしん」を持って下さいと、「歓心:知る」、「感心:感じる、考える」、「関心:自分なりに関わる」について話をされました。


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現在テラ・ルネッサンスは、6か国で100人強のメンバーが、地雷、小型武器、子ども兵に関して活動しています。

今回のテーマの舞台ウガンダは、日本から航空機で丸一日かかる遠い国。首都のカンパラは高地で平均気温23℃と過ごしやすく、最近は高速道路やショッピングモールが建設され経済発展してきているそうです。しかし、2006年まで反政府勢力(LRA:神の抵抗軍)と政府軍との間で20年に渡り内戦が繰り広げられました。


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その間に、反政府勢力により24,000人~38,000人の子どもが誘拐され、子ども兵になったそうです。しかも女の子は反政府軍の兵士と強制的に結婚させられたとのことでした。


反政府勢力が子ども兵を多く使う理由は、大人より従順で死んでもまた誘拐すれば補充がきく、敵も子ども兵には油断する、発砲を躊躇すること、近年の武器が小型化して子どもでも扱えるようになったことなどが上げられます。現在少なくとも世界に25万人以上の子ども兵がいるそうです。

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テラ・ルネッサンスはウガンダの北部グルという都市で、元子ども兵の社会復帰訓練施設を運営しています。

栗田さんが直接現地で携わった少年は12歳で誘拐され、生まれた村へ連れていかれました。反政府軍兵士より、親子二人とも殺されたいか、それが嫌なら母親の手を切り落せと脅迫されたそうです。少年は母親の命を救うため、母親の手を切り落としました。それから少年は二度と生まれた村に戻ることはできず、停戦となる15歳まで子ども兵として戦ったそうです。

別の元子ども兵は、テラ・ルネッサンスの施設で縫製の職業訓練を受けました。過酷な状況に置かれてきたにも関わらず、いつかプロの職人になりたい、人を教える人間になりたいと夢を話していたそうです。

10年後、栗田さんがその方と会った時、立派に成長し、プロの縫製士となってテラ・ルネッサンスの職業訓練校で教師になっていました。



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栗田さんは、子どものころ心臓が悪く、中学2年生の時に手術を受けました。その時、「命の大切さ、支えられることの大切さ」を学び、誰かを支えられる人間になりたいと福祉の勉強を始めたそうです。大学生の時に、世界にはそれさえできない人たちがいることを知り、テラ・ルネッサンスのインターンで活動するようになったそうです。

 

栗田さんが子ども兵から学んだことは、

一人ひとり未来を作る力がある」

「一人ひとりの力は微力かもしれないが無力ではない」

と、最後に話を結ばれました。
 

多くの参加者が、子どもたちが置かれた過酷な状況に衝撃を受け、政府の子どもたちへの支援がない中でのテラ・ルネッサンスの活動の大切さ、外国人がどこまで支援に関わるべきなのかの難しさなどについて、話をされていました。


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以上

  • Posted by minorukasai51
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