NPO法人フェアプラス 事務局長Blog

「エシカル消費自治体サミット(エシカルひと・まちサミット2018inシモノロ)」

  • 2018年07月24日

2018722日、徳島県主催、消費者庁等の後援で、「消費者行政新未来創造オフィス」開設を記念し、「エシカル消費自治体サミット(エシカルひと・まちサミット2018inシモノロ)」が、徳島県三好市のシモノロ・パーマネントが開催されました。

フォーラムには、京都を代表しフェア・プラスが参加致しました。


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フォーラムは、徳島県副知事のオープニング挨拶、㈱リバースプロジェクト龜石太夏匡氏の基調講演、そしてパネルトークでは徳島県を始め各自治体よりエシカル消費推進を図るための取り組みについて発表が行われ、最後に「シモノロ共同宣言」を採択して終了しました。

徳島県のHPにもフォーラムの様子が掲載され、NPO法人フェア・プラス(京都府)の写真、名前も載っていますので、ご覧ください。

https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kurashi/shohiseikatsu/5013650/


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    〔徳島県副知事オープニング挨拶〕 

各自治体の取り組みでは、徳島県、神奈川県、静岡県、愛知県、鳥取県の自治体職員より、学校教育の現場で子供たちがエシカル消費の重要性を学ぶ取り組みやフェアトレードタウンとしての活動、地域の特徴を生かしたエシカル商品開発の紹介などが行われました。その中で京都を代表し、フェア・プラスが唯一の民間団体として活動紹介を行いました。


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〔パネルトークでの静岡県、愛知県、鳥取県からの発表〕 

活動紹介では、フェアトレードの推進を図るため、魅力ある商品の開発を行い、百貨店等で一般の消費者に商品の良さで購入してもらい、その後フェアトレード商品であることを知ってもらう取り組みを紹介。事例として、フィリピン・マリナオ村で製作した帯やクラッチバッグ、巾着などの商品を紹介しました。


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〔フェア・プラス河西の発表、右側:徳島県、左側:神奈川県〕

これらの商品が、着物の㈱一加との共同開発、ジュエリーアーチスト井澤葉子氏のデザインであることを紹介し、本物を追求するまったくことなる分野の人たちが先入観念に捕らわれず協力することにより、素晴らしいエシカル商品が生まれることを発表しました。


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アバカ名古屋帯などの写真を見た会場の人たちからは驚きの声がもれ、パネルトークのコーディネーター加渡いづみ氏(とくしまエシカル消費推進会議会長)と龜石太夏匡氏からも素晴らしい取り組みと高く評価頂きました。

 
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〔右側:加渡いづみ氏、となり:龜石太夏匡氏〕 

会場となったシモノロ・パーマネントは、旧下野呂内(しものろうち)小学校の木造校舎を、保育所や食堂、店舗などの複合施設として使用するため改造した施設。当日の運営は多くの地域のボランティア、NPO、学生たちが協力し、私は残念ながらゆっくり見て回る時間がありませんでしたが、中庭では地元の食材を使用した料理や色々なミニイベントが行われていました。

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また、前日の721日には徳島市内で、徳島県の県内外の高校が参加して、自分たちが取り組むエシカル消費推進のための活動の発表を行いました。どの高校の発表も、高校生と思えぬほど、質が高く素晴らしい活動で、明るい未来を感じさせてくれるものでした。



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今回、全国規模のフォーラムでフェア・プラスの活動を紹介する機会を得て、また京都以外の自治体の職員の人たちとも交流し、徳島の魅力の再発見にも繋がり、とても有意義な二日間となりました。フォーラムでの発表をご依頼下さった京都府消費生活安全センターの方たちには感謝申し上げます。

ここで得た経験と新たなネットワークを、フェア・プラスの今後の活動に生かして行きたいと思います。

 

以上



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9月1日開催第37回ツキイチカフェ「平和への一歩~ウガンダの元子ども兵から教わったこと~」

  • 2018年07月19日

テーマ:平和への一歩~ウガンダの元子ども兵から教わったこと~

 

2001年から地雷や子ども兵の課題に取り組むテラ・ルネッサンス。今回の講演では、20188月の現地視察の様子も交えながら、ウガンダの最新情報をお伝えし、子ども兵社会復帰支援の状況や、平和な社会のために日本にいる私たちができることを紹介していきます。

日本にも課題があるのに、国際協力って何? なんで子ども兵の課題に取り組むの?

日本にいてできることはあるの? NGO職員ってお金もらえるの?

活動だけでなく、プライベートの話まで皆さんのあらゆる疑問を解決できる時間にできたらと思います。〔栗田 佳典〕

フェアトレード・コーヒーを飲みながら、ゲストのお話をお聞きして、みんなで会話を楽しみましょう。どうぞ気軽にご参加下さい。


第37回ツキイチカフェ活動写真

ゲスト:栗田 佳典(認定NPO法人テラ・ルネッサンス 

アウェアネス・レイジングチーム マネージャー)

1986年、静岡県生まれ。大学在学中に世界の貧困問題に強い関心を持ち、テラ・ルネッサンスへインターンシップ生として参加後、職員となる。各所での講演や行政、教育機関との協働も手掛けている。


栗田さんポートレート

日時:91日(土)14001600

会場: 東山いきいき市民活動センター1階 和室

605-0018 京都市東山区巽町442-9

定 員:20

参加費: 社会人800円、学生・会員500

    (フェアトレード・コーヒー、アバカ手編みコースター(初回参加者)、ブランドカードセット代を含む)

申込:Tel/FAX: 075-525-0064

Mail:  info@fairplus.org 

 

次回以降の予定

1028日(日) ツキイチカフェスペシャル:フィリピン・マリナオ村訪問報告会

ゲスト:金 サジ(写真家)、井澤 葉子(ジュエリー・アーチスト)

以上

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第36回ツキイチカフェ「竹を採算の取れる事業にして日本中の竹林を美しくしよう!」

  • 2018年07月12日

78日開催の第36回ツキイチカフェは、曽我 千代子さん(NPO法人加茂女〔かもめ〕理事長)をゲストに迎えて、「竹を採算の取れる事業にして日本中の竹林を美しくしよう!」をテーマに開催しました。


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曽我さんが活動を始めたきっかけは35年前公民館の井戸端会議で何か社会の役に立つことをしようとグループ(後のNPO法人加茂女)で、アルミ缶の回収を始めたことでした。
その時、曽我さんが先頭にたってアルミ缶の回収を始め、缶を販売した収入を施設に寄付していったそうです。活動を始めると協力してくれる人が集まってきた、活動の勢いを増しました。

曽我さんたちは、次に地域の大きな課題である竹林整備に取り組みました。
京都山城地域は筍の名産地でしたが、そのころ中国産の竹の輸入が増加して誰も竹を使わなくなる、竹林が荒れる、産業廃棄物が竹林に不法投棄され更に荒れるという悪循環に入っていました。

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NPO法人加茂女」と法人化したグループは、チェーンソーを購入して本格的な活動を始め、活動に協力しようとリタイヤした男性や竹に詳しい人たちが集まってきたそうです。

加茂女は、当初竹の茶碗など工芸品作りを始め、さらに「竹を食べて放置竹林を無くす」を合言葉に、「筍お焼き」など竹と筍の食品加工に取り組んでいきました。
「筍お焼き」は「ふるさと加工食品コンクール」で最優秀賞を受賞するなど、先駆的な取り組みとして高く評価されたそうです。


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さらに、補助金を得て機材を購入、保健所より食品安全の許可を取得し、協力して下さる方の家を活動拠点として、本格的な食品加工に取り組んでいきました。

しかし、事業を採算に乗せることは中々難しく、お借りしていた家からも出ざるを得なくなったため、曽我さんは自ら家を一軒購入したそうです。

その家で、食品加工を行うとともに、現在カフェをオープン、ランチの提供も始め積極的な取り組みを進めていっています。

また、親子連れに竹林へ遊びに来てもらいたいと、ボランティアの人たちが竹を使ったブランコや物見台を作る。チッパーを購入して竹のチップを作り、燃やして竹炭作りや、竹チップを活用したトイレも開発、畑の肥料にする取り組みも展開しています。

 

今回のツキイチカフェの参加者には何らかの形で竹にかかわっている方が多く、いろいろな意見が出されました。プラスティックは環境に悪く、竹は自然に優しい。竹の活用方法を考えても遠方では輸送にかなりのコストがかかるため、地元で生かす地産地消型ビジネスにしないと採算が取れない。竹の関係は手仕事の部分が多いため大量生産が難しく、付加価値の高いものを考えていく必要があるなど、多くの意見が交わされました。

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最後に曽我さんから、20世紀は科学で発展してきたが、それが行き詰っている。21世紀は自然回帰の時代、成長の早い竹はその主役となる可能性を秘めていると、竹への想いを語られ終わりました。

 

以上


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