NPO法人フェアプラス 事務局長Blog

第31回ツキイチカフェ「子どもたちと共に、身近な森の生きものたちから学ぶ」

  • 2018年02月20日

217日開催の第31回ツキイチカフェは、久山 慶子さん(フィールドソサイエティー 事務局長)をゲストに迎えて、「子どもたちと共に、身近な森の生きものたちから学ぶ」をテーマに開催しました。

 大好きな六甲山の森で育った久山さんは、京都に越してきた時、人々の暮らしのそばに自然が残っている東山の森を見てほっとしたそうです。それがひとつのきっかけとなり、法然院の森での活動につながりました。

森の様子、活動の様子

森の生物を観察する時には、一つひとつの生き物がどのような環境で暮らし、何を食べているかを見定めることが大切です。たとえばムササビは太さのある高い木が広がっていないと暮らしていけないですし、昆虫には食べる食草・植樹が極めて限られているものも多いのです。森林の環境変化により昔の日本列島に生息していた多くの生物が絶滅危惧種になってしまっています。馴染みの深かったニホンヒキガエルも京都府レッドデータブックでは準絶滅危惧種となっているそうです。

 様々な時間のスケールで考えた時、生物に関わるスケールは億年単位、ヒト(という動物)のスケールは百万年単位。人と森とのスケールは千年万年単位と短いようですが、人の暮らしを支えた森の存在はとても大きいものです。久山さんは森に入るとこの自然界の大きさを知ることができますと話をされました。


森のセンター活動風景

フィールドソサイエティーの活動拠点・法然院森のセンター

久山さんたちは、子どもたちが自ら何かを見つけ、森を楽しんでほしいと取り組んでいます。落ち葉をじっくり観察するだけでもいろいろな生き物の暮らしが見えてきます。小さい子どもたちは大人には聞こえない高周波も聞こえるそうです。森の中で子どもたちが五感を使って自分も生き物であることを実感し、心に森を刻んでほしいと思っています。

 縄文時代から日本列島に暮らす人々は森に支えられてきました。里山の暮らしは縄文時代から現代まで生きている。1000年を超す平安京の暮らしを支えたのは京都の森ですと、久山さんは話されました。

以前は森が暮らしに必要だったため、人は森に関心を払ってきました。現在は人が森に関心を持たなくなり、加えて森の様相が変わってしまったために、ニホンジカやイノシシなどの繁殖力の強い動物が増えています。シカが背の低い木や若葉を食べてしまうため次世代の木が育たなくなり、50年後、100年後に森がどのようになるのかが心配されているそうです。

森が暮らしから離れてしまっている都会の私たちが、森をどのように感じるかが大命題となっています。市民感覚で、みんなで語り合って考えていくことが重要だと、久山さんは話を締めくくられました。


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事務局長 河西 実

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