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第27回ツキイチカフェ「食べることの障がいとその支援について」~京滋摂食嚥下を考える会×KOKA☆オレンジサポーターズ~

  • 2017年10月17日

1015日開催の第27回ツキイチカフェは、関 道子さん(京都光華女子大学 医療福祉学科 言語聴覚専攻/京滋摂食嚥下を考える会)をゲストに迎えて、「食べることの障がいとその支援について」~京滋摂食嚥下を考える会×KOKA ☆オレンジサポーターズ~をテーマに開催しました。

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関さんから最初に、理学療法(足のリハビリ)、作業療法(手のリハビリ)と並んでリハビリの重要な分野である言語聴覚について。また、「食べること」、「話すこと」が口と喉を逆向きに通る活動であることや、高齢者が気管支に食べ物を詰まらせる誤嚥性肺炎がなぜ起きるかなど、身体の仕組みについてもお話頂きました。

私たちが知っているように知らない「食べづらい(気管支に詰まらせやすい)食品」とは。さらさらした液体(水、お茶)、口にくっつきやすいもの(海苔、わかめ)、水分と固形がわかれるもの(味噌汁)なども、食べづらい食品であること。ぱさぱさしたカステラを細かく切って食べさせるのは、犯しやすい間違いなど教えて頂きました。


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高齢者施設では食べやすい嚥下食を提供していますが、これまでおよそ美味しいと言えるお菓子がありません。高齢者の方たちには、「死んでもいいから餡子を食べたい」と話される方もいるそうです。

そこで関さん方は、京都の和菓子職人の人たちと美味しい和菓子の開発に取り組みました。ところが、和菓子職人の人たちが、餅に代わってくずや寒天を使って食べやすいよう試作したお菓子が、最初は介護職員に人たちから、これでは喉に詰まらせるとダメ出しの連続だったそうです。

それにあきらめることなく、職人の人たちと福祉関係者は、「硬さ」、「まとまりやすさ」、「くっつきやすさ」、「離水性」などいろいろな角度から検討して、さすが京都の和菓子職人、多くの職人の人たちが知恵を出し合って美味しい和菓子を完成させたそうです。


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さらにこのプロジェクトには関さんの大学の学生たちも参加し、高齢者施設の現場の声を聞き、若い自由な発想で商品開発のための意見を出し改良を加えて行きました。今回のツキイチカフェでは、このプロジェクトに参加しているフェア・プラスの学生スタッフ三村あつりさんも活動を紹介してくれました。

 

美味しい和菓子を食べた高齢者の方が、昔のことを思い出されることもあったそうです。食べるということは、人はいくつになっても最も大切な行為のひとつと言えます。

今回関さんから、商品開発された「みたらし団子」と「合わせ餅」を提供頂き、参加者みなさんで試食しましたが、普通の和菓子と変わらない美味しさに驚きの声が漏れていました。


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参加者からは自分が高齢で嚥下食になる時までに、このお菓子を誰でも食べることができるよう普及してほしいなど口々に発言され、美味しく笑顔があふれる中、今回のツキイチカフェは終了しました。


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河西 実


  • Posted by minorukasai51
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