2016年12月23日、今年最後のイベント「ワンワールドフェスティバルfor youth~高校生のための国際交流・国際協力EXPO2016~」に、京都大学フェアトレードサークル「まなびやハチドリ」と共同出展し、ワークショップ「貿易ゲームadvance」を開催しました。
参加者が定員20名を大きく下回ったらどうしようとの心配をよそに、ロビーでのチラシ配りも効をそうし、定員を大幅に上回る30名近くの高校生が参加。加えて、高校の先生方数名も見学に来られて、開始前から熱気に溢れていました。
「貿易ゲームadvanced」は、京都大学の学生たちが2か月余り知恵を絞って練り上げてきたオリジナルゲーム。ルールには児童労働の誘惑あり、先進国は自由に途上国に買い付けに行けるが、途上国は先進国のマーケットにアクセスすることに障壁があるなど、現実の世界経済を反映した不平等感に満ちたものです。
3つの途上国チームの高校生たちは、それぞれ知恵を絞ってより多くの収入を得るべく頑張りましたが、先進国との不平等な取引を実感したチームあり、お金がなく餓死しそうになったチームあり、フェアトレード団体との取引を足がかりに発展を遂げたチームありと、悲喜こもごもでした。
こっそりと高校生に交じって参加したNGO関係者は、高校生がお互いに意見をぶつけ合い、知恵を出し合って苦境を乗り越えていく姿に、「高校生恐るべし!」と圧倒されたそうです。
京大ハチドリのメンバーが、ゲーム終了後現実の世界経済やフェアトレードの意義について分かりやすく解説し、高校生たちにとってよい学びの場となってくれたのではと思います。
ワークショップは終始熱気・エネルギーが溢れたもとなり、京大ハチドリのみなさんにとっても、達成感に満ちたものだったのではと思います。
京都大学まなびやハチドリのみなさん、お疲れさまでした。
今回はフェア・プラスの学生ボランティア5名も一緒に参加し、ロビーでのチラシ配り、ハチドリのみなさんと交代での出展ブースでの説明、ワークショップのお手伝いなど活躍してくれました。
このようなイベントは初体験だった学生も多く、いろいろ収穫があったことを期待します。
学生ボランティアのみなさん、お疲れさまでした。
〔京都大学フェアトレードサークルまなびやハチドリのみなさん〕
〔フェア・プラス学生ボランティアのみなさん〕
NPO法人フェア・プラス
事務局長 河西 実