NPO法人フェアプラス 事務局長Blog

第16回ツキイチカフェ「『風に立つライオン』になれなくても、できることから始めよう」

  • 2016年10月10日

108日開催の第16回ツキイチカフェは、小吹 岳志さん(フェアトレード・サマサマ事務局長、オイコクレジット・ジャパン事務局長)をゲストにお迎えして、「『風に立つライオン』になれなくても、できることから始めよう」をテーマに開催しました。

 
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小吹さんは、学生時代から国際交流に強い関心を持ち、外国人との交流イベントなどに実行メンバーとして参加、商社で働く傍ら活動を継続してこられました。

1998年にはフェアトレード・サマサマを立ち上げ、ミャンマー、スリランカ、インドネシアなど、7か国、15生産者団体を支援され、さらにオランダのオイコクレジットの日本責任者となり、マイクロファイナンスの取り組みを行ってきました。


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一般に、ODANGOの途上国への支援活動は先進国からの持ち出しとなっているが、ビジネスの手法により、途上国の貧困に苦しむ人たちの自立をサポートするという考え方に立って、これらの取り組みを進めてこられました。

先進国と途上国の生産者との不平等な関係(取引条件)は大きく、カカオの生産者が得るチョコレートの価格に占める割合はわずか4-8%。コーヒーに至っては、価格の1%以下しか生産者の手に渡らないとのこと。


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また、児童労働の子供たちは、世界の子供たちの
9人に1人、1.7億人いるとのこと。だからこそ、公平な取引を行うフェアトレードが重要となってきます。そのため、ワールドカップで使用されるサッカーボールは児童労働により作られたものでないことを保証するようにしており、日本ではあまり知らていないが、ドイツなどの欧州各国では児童労働をなくす取り組みが広がりを見せています。

また、無担保少額融資を行うマイクロファイナンスにより、毎年顧客の3%の人たちが貧困から脱失しており、その86%が女性とのことで、女性のエンパワメントに大きく貢献している。

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参加者のみなさんは、これら世界の現実を、フェアトレード、マイクロファイナンスの意義を聞いて、とても勉強になったとのこと。特に、フェアトレード商品を年間で購入する金額が、スイスの3,700円に対して、日本はわずか17円とあまりの少なさに、みなさん衝撃を受けていました。

どのようにしたらフェアトレードを広めることができるかなど、それぞれに考え、思いを胸に終わったツキイチカフェでした。

NPO法人フェア・プラス

事務局長 河西 実



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