廃村の復興に取り組む有機農家の藤井康裕さん。今回のツキイチカフェは、藤井さんがきっと高い志を持った人と思い、参加した方が多かったと思います。ところが、
農業をやろうと思った時に、昔おじいさんたちが耕していた畑があるので、大見村に通いだした。
自宅から通うと往復2時間かかり不便だからと、築200年の古民家に住み始めた。
一人で暮らしだしたら寂しくて人と話をしたくなり、友人たちに声をかけ来てもらうようになった。
建築家の友人がトイレを作ってやろうかと言ってくれたので、「じゃー頼む!」とトイレを作ってもらった。
トイレができたら女性を含め多くの人たちが集まってきて、プロジェクトが立ち上り、村の復興に取り組むようになった。
と、まったく気負いのない自然体の生き方をされる藤井さんに、参加者のみなさんは魅了されていきました。
大見新村プロジェクトは、誰かが指示・命令することなく、一人ひとりが自由な発想で多様な取り組みをしているとの藤井さんの話に、大勢の人たちが「私もぜひ行ってみたい!」と、引き込まれていきました。
大見新村プロジェクトは、カッチっとした目標があるわけでなく、試行錯誤で取り組んでますと話をされる藤井さんです。
ただ、農家だけで村の復興に取り組むことはせず、建築家、学者、芸術家、勤め人などなど多様な人たちが参加して進めていますと、村の復興に何が求められるのか、自然体の中に冷静に状況を把握し、進む方向を見定めている姿を垣間見ることができました。
そんな藤井さんの話に、参加者のみなさんもすっかり大見村のファンになったようでした。
NPO法人フェア・プラス
ツキイチカフェ担当