NPO法人フェアプラス 事務局長Blog

2016年1月6日 第7回ツキイチカフェのご報告

  • 2016年01月27日


テーマ「フェアトレード商品や作業所製品を魅力ある商品にする、人と人との繋がりの力!」

 

2016年最初のツキイチカフェは、参加者のみなさんがゲストということで、最初に河西が商社マン時代からフェア・プラス立ち上げに至るまでの経緯をお話しさせて頂き、その後は参加者のみなさんがそれまでの人生、経験なども含めて日頃の思いを語って頂きました。
年配の参加者の方たちは、長い人生の中でいろいろな出来事、経験をされた、みなさん「自分が生かされてきている」と感じていると話しされていました。その経験を社会に生かしていきたいとの思いを、お互いに話しされました。
また、フェア・プラスがマリナオ村と関わることにより、村の暮らしがどのように変わったのかなども話題となり、『人生X途上国支援X障害者支援』をテーマとして、話に深みのある会となりました。

以下、主な話の内容をご報告します。


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河西の経歴とフェア・プラス立ち上げの経緯

河西は大学卒業後、ある商社に26年間勤務し、NY駐在7年、世界40か国への出張を経験した。その間、発展途上国の貧しい人たちの暮らしを多くみる中で、政府や大企業の経済取引では貧しい人たちの生活は改善されないと実感した。また、市民マラソンに出場していた時に心筋梗塞・心肺停止となり、一か月の入院、心臓の手術を受け、障害者手帳を取得した。自分が障害者となって、障害者にとって生きにくい社会だと感じた。

また、明日生きているか分からないという思いから、「悔いのない生き方を」と思い、フェア・プラスを立ち上げるきっかけとなった。

 

フェア・プラス立ち上げ時の問題意識

河西は、途上国の貧しい人たち、障がいのある人たちの社会的問題について、次のような問題意識を持った。それを少しでも改善したいとの思いからフェア・プラスを立ち上げた。

・人は施しではなく、働いて収入と生きがいを得られることを望んでいるはず。当事者の人たちのもの作り(フェアトレード商品、作業所製品)を応援したい。

・国際協力NGOと障害者作業所のスタッフは、同じような状況にあるにも関わらず、ほとんど情報交換、交流がない。お互いに協力していけば、問題解決に向けて、より力になるのではないか。

・スタッフはよいものを作ろうと、一生懸命商品開発に取り組んでいるが、素人のため思うような成果が得られていない。デザイナー、パティシエなどプロの協力を得たら、もっとよいものが作れるのではないか。

・多様な人たちが繋がり、協力することにより、よりよいもの作りができるのでは。そのことを通じて、社会を変えていけるのではないか。

 

フェア・プラスの活動

これまで4年近くフェア・プラスは、デザイナー、アーティストなどのプロを含め、多くの人たちの協力を得て、次のような取り組みを行ってきた。

  一般の商品に引けを取らないスイーツの商品開発を行い、亀岡の作業所で製作した製品をイベント等で販売してきた。現在も、蜜香屋(ルクア梅田店)にて、フェア・プラスで製造した安納芋のパイやシフォンケーキを販売している。

  京都造形芸術大学との協働では、2012年通年の選択科目授業として、学生たちがアバカの商品開発に取り組み、2013年には新関西空港の委託で商品開発を行たバッグやクッションを、関西空港、阪急梅田、LOFT梅田で販売した。

  着物や浴衣との調和を図ったアバカ・クラッチバッグ、浴衣帯(JIU:慈雨ブランド)、京組紐のブレスレット(AKE:真緋ブランド)を開発し、百貨店、博物館等での販売を行った。

マリナオ村が台風で甚大な被害を受けた時は、義援金を募り支援活動を行った。また、関西のフェアトレードの振興のため、関西フェアトレードMAPの発行なども行ってきた。


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参加者からの感想・質問抜粋

  これまでの人生で、生死の境を彷徨う経験をしてきたことから、「自分は生かされている」との思いを強くもっている。これからの人生ではボランティア活動を続けたい。/ライフワークとして障がい者が中心となって働く作業所を作りたい。

  阪神震災から21年、ボランティア活動を一緒にしてきた仲間とのつながりの大切さを実感している。

  フェアトレードと障がい者分野を繋ぐ取り組みは先々楽しみに思う。学生たちが活動に参加してくれることは社会を変えていく力になると思う。

  多くの途上国を訪問したが、衝撃的なことが多かった。(「鉛筆を見たことがない、ノートに書くことが夢」と話をするケニヤの子供たちなど)マリナオ村の人たちの暮らしは、フェア・プラスと一緒にアバカプロジェクトを取り組んでどのように変わったか?

⇒各家庭の食卓のおかずの数が増え、家財道具も少しずつ購入できるようになった。子供たちが小学校、ハイスクールに通い、将来は大学に行きたいとの夢を持つ子供もでてきていると、生活が向上したことを喜んでくれている。


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NPO法人フェア・プラス

事務局長 河西 実


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2015年12月5日 第6回ツキイチカフェのご報告

  • 2016年01月22日

2015125日 第6回ツキイチカフェを成実 憲一さん((社福)菊鉾会テンダーハウス 主任、ヴァリアス・コネクションズ代表)をゲストに迎えて「みんなでツナガル。障害があってもなかっても」をテーマに開催致しました。

 

作業所で働きながら、「ヴァリアス・コネクションズ」を立ち上げて、アートを通じて障がい者も健常者もフラットな関係の社会にしてきたいとの思いで、活動されている成実憲一さん。


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成実さんがヴァリアス・コネクションズで取り組んだプロジェクトは、京都山科で多くの人たちに目を瞑ってもらった写真を撮り、写真展を開催するというものでした。障害者も健常者も隔たりなく、みんなの距離を短じめるため、一定のルールを設けて写真を撮ることを考え、子供の寝顔を見て、自分が普段見ている子供の表情と違うことにヒントに、目を瞑った写真を撮ることを思いついたそうです。


しかし、目を瞑った写真をお願いしても、多くの人から怪訝な表情で断られたそうです。それでも、山科で400人の人の写真を撮らせてもらい写真展を開催しました。ツキイチカフェでは
、不審がられた苦労話など、笑いを交えての話もあり、時間を忘れて成実さんのお話を聞き入りました。


narumi 2

今回のツキイチカフェの参加者には、障がい者の人たちといろいろな形での関わりを持つ人たちが多く、作業所の現場での苦労、フラットな関係作りの難しさ、社会との繋がりの難しさと大切さ、作業所で利用者(障がい者)と仕事以外の場で一緒することによって違った関係が築けることなど、参加者同士の話が活発に行われ密度の濃いカフェとなりました。

narumi 3


終了後は、「繋がる」ことの大切さから、参加者同士が連絡先の交換を行い、みんなで記念写真を撮って楽しく終了しました。

 

NPO法人フェア・プラス

事務局長 河西 実


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京都市主催「Making Our Market Kyoto2016」に京都造形大D by Dが出展しました。

  • 2016年01月17日

116日晩は、ツキイチカフェに続き、京都市主催の「Making Our Market Kyoto2016」に、フェア・プラスは京都造形大の学生たちとともに参加しました。


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イベントでは京都造形大アバカフェアトレードチームD by Dが、他の大学がフェアトレードチームとともに出展し、これまでの4年間に活動について発表を行いました。


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基調講演は、エシカル・ベネロープ㈱社長、フェアトレード名古屋ネットワーク代表の原田さとみさんが、ご自分のフェアトレード事業や名古屋がフェアトレードタウンになった経緯などをお話され、有意義な学びの場となりました。


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NPO法人フェア・プラス
事務局長 河西 実

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2016年第7回ツキイチカフェを開催しました。

  • 2016年01月17日

116日、今年最初のツキイチカフェを開催しました。

今回は参加者のみなさんがゲストということで、最初に事務局長の河西が商社マン時代からフェア・プラス立ち上げに至るまでの経緯をお話し、その後は参加者のみなさんがそれまでの人生、経験なども含めて日頃の思いを語って頂きました。


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年配の参加者の方たちは、長い人生の中でいろいろな出来事、経験をされた、みなさん「自分が生かされてきている」と感じていると話しされていました。その経験を社会に生かしていきたいとの思いを、参加者同士でお互いに話しされました。


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また、フェア・プラスがマリナオ村と関わることにより、村の暮らしがどのように変わったのかなども話題となり、『人生X途上国支援X障害者支援』をテーマとして、話に深みのある会となりました。


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NPO法人フェア・プラス
ツキイチカフェ 担当

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2月6日(土)開催第8回ツキイチカフェ「写真を通して、わたしとあなたをみる」

  • 2016年01月04日

あけましておめでとうございます。

 

フェア・プラスは、今年もツキイチカフェに全力投球致します。さっそく第8回のご案内をさせて頂きます。

ゲストに、魅力的な写真を撮られる写真家の金サジさんをお迎えして、お話を伺います。

金サジさんの写真は、時には情熱的で、時には繊細な、時には郷愁を感じさせくれて、魅力がつきません。


26日(土)開催第8回ツキイチカフェ「写真を通して、わたしとあなたをみる」

 

テーマ:「写真を通して、わたしとあなたをみる」

「幼い頃から、自身とも他者ともコミュニケーションをとるのが苦手でしたが、

カメラという道具を持った時には、目の前の対象と向き合うことができるのでした。

現在製作中の在日韓国人の自己を確認する『物語』シリーズや、

心惹かれる障害のある方々を写した写真など

私の向き合ってきたひとびと、私自身のルーツとの対話のなかから、

現れてきた写真とともに、お話が出来ればと思います。」と、話される金サジさん。

 

フェアトレード・コーヒーを飲みながら、ゲストの素敵な写真を見て、お話をお聞きして、みんなで会話を楽しみましょう。どうぞ気軽にご参加下さい。


金サジprofile写真

ゲスト:金サジ 写真家

在日韓国人の両親のもとに生まれる。

成安造形大学を卒業後、現在は関西を中心に、写真家として活動中。

ホームページ:http://kimsajik.com/


第8回ツキイチカフェ写真

(京都の作業所:西陣工房で障害者の人たちが京組紐の作業をする写真)

日時:26日(土)13301530

会場:: 東山いきいき市民活動センター 101号室

605-0018 京都市東山区巽町442-9

参加費: 社会人500円、学生300

    (フェアトレード・コーヒー、アバカ手編みコースター(初回参加者)、ブランドカードセット代を含む)

申込:Tel:075-525-0064

Mail info@fairplus.org 


以上

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