NPO法人フェアプラス 事務局長Blog

2015年11月7日 第5回ツキイチカフェのご報告

  • 2015年11月25日

2015117日 第5回ツキイチカフェをNPO法人アクセス事務局長 野田 沙良さんをゲストに迎えて私を豊かにする、『国境を越えた家族』」をテーマに開催致しました。

以下、カフェでのお話を纏めましたのでご覧ください。野田さんのお話は現場で長く活動してこられた方でないと語れない、国際支援NGOの活動に興味を持つ人たちにとって、非常に学びの多いお話でした。

 

テーマ:「私を豊かにする、『国境を越えた家族』

学生時代(生きる目的としての国際協力)

生きることがしんどかった高校時代に、ビルマを舞台にした国際ボランティアを描いた映画と巡り会って、自分でも社会の役に立てるのではと生きる目的を見出した。大学に入学して最初の2年間はミュージシャンの追っかけなど遊びほうけたが、ある時国際協力に関心を持った自分を思い出し、3年生の後半から国際協力に関する情報を集めたメルマガでの情報発信の活動を行うように。

4年生の夏には、NPO法人アクセスのスタディツアーに参加して、マニラの都市スラムに衝撃を受ける。さらに、スラムで笑顔で暮らしている子供たちに、自分が如何に現状を理解していないかを認識させられ、再びショックを受ける。こうした体験が原点となり、「国際協力を仕事にしたい」と考えるようになった。


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マニラでのインターン

大学4年時のNPO法人アクセスでのボランティアや事務局でのアルバイトを経て、一端は企業に就職。その後、退職してマニラに移住し、アクセス・フィリピンで2年間のインターン生活を送った。

ゴミ捨て場に暮らす友人ジェーンは、子供に食事をあげられず、ごみの中から食べ物を拾ってあげる時が最もつらいと話してくれた。また、スラム街の人たちが火災で焼け出されまともな食事が食べられない時、自分が普通の食事を取ることに罪悪感を覚えた。しかし当時は、困っている人たちの気持ちを理解したくても、なかなか我が事のようには実感できない自分にもどかしさを感じていた。

そんな時、当時のアクセス・フィリピンの事務局長に、「サヨは自分だけのためではなく、フィリピンの人のために活動してくれている。そのことだけで十分だよ。」と言ってもらったことで救われた。貧困を味わったことのない自分には理解できないことはある。それでも、活動から逃げないことが大切だということに気づかされた。

 

NPO法人アクセスの活動

フィリピンでは、10人に3人が小学校を卒業できないと言われている。そんな中、アクセスでは奨学金制度を実施して、貧しい子供たちを小学校へ行けるよう支援している。そのためサポーター制度をとり、「15,000円で、1人の子供の就学を支援する」という形を取っている。学用品などの提供のほか、補習事業や給食の提供も行っている。

現在のフィリピンでは、少なくとも高校卒くらいの学歴がないと就職が難しい。「奨学金で小学校だけ卒業させても就職できないのでは」との意見もある。ただ、小学校すら卒業していない子は劣等感を感じてしまう。すべての子どもに小学校だけでも卒業してもらい、自信を持って生きられるように、ということを目指している。

支援している子供の中に、日本のサポーターに「クリスマスプレゼントをちょうだい」といった、遠慮のない手紙を書いてくる子もいる。そんな時、自分の子供だったらどうしつけをするか考え、接し方を決めている。

事業はそれなりにうまくいっていても、経営は火の車。事業費や管理費を集めなければ活動は続かないため、事務局長としてプレッシャーを感じながら活動している。働きすぎて体調を崩したこともあるので、最近はできることとできないことを区別して優先順位を付けて取り組んでいる。


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参加者からの感想・質問抜粋

 

・小学校建設資金はどのように集めたのか?

 当初は、大口で寄付してくれる支援者がいた。現在は、学生ボランティアがチャリティフットサル大会などを行って資金を集めたり、助成金に申請もしている。

・小学校しか卒業していない子供たちはどのような仕事があるのか?

 農村では、農家や漁師、都市ではゴミ拾い、乗り合いバスのドライバーなど

・フィリピンの社会保障制度は?

 年金、健康保険など制度はあるが、保険金を支払えずサービスを受けられない人が多い。統計上では、25%の人が貧困状態にある。

・アクセスではどのように広報を行っているのか?

 団体のリーフレット、個別のチラシなどをその都度作成している。HP, facebookなどでの発信も力を入れている。デザインが必要なものは、ほとんど自分(野田)で作っている。そのため、かなり忙しくなってしまっているが。(笑)

NPOとしての資金源は?

 スタディツアーが25%、フェアトレードが4%、会費22%、寄付27%、助成金14%など、さまざまな方法で満遍なく資金を集めるようにしている。

NGOで働くことに興味があるが。

 NPO/NGOで働く人は、「被雇用者」として指示を待つのではなく、「問題だと思うことを、自分たちの手で解決していくんだ」という

ような主体性のあるマインドを持つことが大切。

 

以上

NPO法人フェア・プラス

ツキイチカフェ担当スタッフ

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2015年10月12日開催京都造形芸術大学共催シンポジウム

  • 2015年11月18日

21051012日、フィリピン・マリナオ村からMs .Villaflor V.JavierBingさん)の来日を記念して、京都造形芸術大学にてシンポジウムが開催されました。

シンポジウムには、社会人・学生合わせて約100名の方が参加され、Bingさんの説明、その後のパネルトークを真剣に聞き入っていました。その内容を以下ご報告します。

 

来日ゲスト:Ms .Villaflor V.JavierSanRamon Abaca Handicraft AssociationSAHA)代表)Philippines Aklan Malinao

パネリスト:堀江弥生(元海外青年協力隊、マリナオ村で活動)

笈田真美(京都造形芸術大学学生4回生、フェア・プラスインターン)

中山博喜(京都造形芸術大学准教授)

河西実(NPO法人フェア・プラス)

司会進行: 本間正人(京都造形芸術大学教授)


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第一部「アバカ」と「マクラメ編み」「台風被害からの復興」について

Ms .Villaflor V.JavierBingさん)による説明:通訳堀江さん>

  京都造形芸術大学、その他大勢のみなさんとお会いできて大変嬉しいです。台風で被災した時に、フェア・プラスやみなさんが大きな支援をして下さったことに感謝しています。マリナオ村の市長からも感謝のメッセージを預かってきています。


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  マリナオ村はパナイ島アクラン州の村で、マニラから飛行機で約1時間のところにあります。村の人口は23,699人で、バランガイ(集落)の数は23あります。

  マリナオの語源は「クリアー」という意味で、マリナオ川はクリスタルクリアーな水が豊富です。村の人たちは、お金はないけど、平和的でのんびりしていて、心豊かな暮らしをしています。村人はシンプルな生活を送り、勤勉、親切が特徴です。教育を大切にしていて、子供を学校に行かせることに熱心です。暮らしは農業が中心で、アバカのスリッパ等を作って副収入を得ています。

  アバカはバナナの木に似ていて、繊維は簡単な道具で木の幹から取り出されます。村では、アバカの繊維を束ねて紐を作り、「マクラメ編み」という技法で紐を編んでアバカ商品を作っています。このマクラメ編みの技は親から子へ代々伝えられてきています。子供もアバカ商品作りを手伝って家計を助け、学校へ行くことができ、おかずも買えています。


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  フェア・プラス、京都造形芸術大学との出会いは大きかったです、従来はスリッパの他はランチョンマットやストラップだけを作っていましたが、ペンケース、マクラメポーチ、JIUバッグ、クラッチバッグ、帯など、多くの人たちに好まれる新しい商品を、次々に開発することができました。フェア・プラスから注文をもらうようになって、子供が学校に行けるようになり、電気製品も買えるようになりました。大きな助けとなっています。


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  201311月の台風ハイエンにより、村は大きな被害を受けました。台風でほとんどのアバカの木がダメージを受け、住宅も屋根が飛んでしまいました。フェア・プラスや京都造形大、みなさんの大きな支援のお陰で、食料、トタン屋根の材料の購入、アバカの植林などを行うことができました。みなさんの支援に感謝しています。マリナオ村の市長からも感謝のメッセージを預かってきています。

 

<フェア・プラスインターン笈田さんによる説明>

  2012年に京都造形大はフェア・プラスとともに、アバカ・プロジェクトを立ち上げました。フェア・プラスからの要望は、「日本で売れるアバカ商品であること」、「フェアトレード商品と言うブランドで売るのではなく、アバカの素材で勝負したい」ということでした。その後、毎年学生がマリナオ村を訪問して交流を図り、商品開発を進めてきました。

  マリナオ村が台風により大きな被害を受けた時は、京都造形大は募金活動を行い、食料支援や村を訪問しての支援物資を直接届ける活動などの取り組みを行いました。

  現在私は、クレードル・クレードル(ゆりかごからゆりかごへ)というブランドを立ち上げようとアバカ商品の開発を進めています。日本の親子とフィリピンの親子を繋ぎ合わせるコンセプトで、3040代の子供のいる女性にお洒落してもらうことを意識しています。商品としては、ネックレス、イヤリング、ブレスレット、バッグなどを考えています。

 

<フェア・プラス河西による説明>

  フェア・プラスは、NPO法人設立前の2011年からマリナオ村との交流を図り、アバカ商品の日本への紹介、質の高い商品の開発に取り組んできました。

  アバカは魅力的な天然素材であり、マリナオ村のマクラメ編みは素晴らしい伝承技術です。マリナオ村とは、支援する・されるという関係ではなく、顔の見える信頼関係を大切にして、協力して魅力的な商品を生み出してきました。

  今年フェア・プラスは、百貨店で販売できる質の高いバッグや呉服店で販売するアバカ帯を開発、販売してきています。


第二部パネルトーク


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本間:堀江さんがマリナオ村へ行ったきっかけは何ですか?

堀江:企業で淡々と仕事をしていて生活に不安を抱いたい時、JICAの募集を見ました。英語を、仕事以外で行かせる場がほしかったので応募しました。それでフィリピン・マリナオ村に派遣されました。

本間:(堀江さんの会社での先輩に)堀江さんが帰国された時はどんな様子でしたか?

先輩:堀江さんは魂をフィリピンに置いてきていました。(笑)


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本間:マリナオ村の人たちは、堀江さんが来てどう変わりましたか?堀江さんとどう接していましたか?

Bingさん:堀江さんは親身になって何度も話を聞いて、優しく接してくれました。それで、私たちももっとよいものを作らなければと思いました。

  フェア・プラス、京都造形芸術大学の人たちとも交流を図るようになり、次々に新しい商品開発を進めていきました。それにより収入が増し、子供たちの中学、大学への進学のチャンスが大きくなりました。


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本間:笈田さんがこのプロジェクトに参加したきっかけは何ですか?

笈田:最初の年は、アバカ商品開発は大学のプロジェクト科目でしたが、アバカやフェアトレードに興味があり参加しました。「デザインで国際協力」に興味がありました。

本間:取り組んでいてどう思いましたか?

笈田:自分のデザインが商品になることは喜びでした。スタディツアーで生産者の顔が見え、生産工程を知ることはとても貴重でした。今後は、自分たちが関わらなくてもマリナオ村の人たちが自分たちで取引を行える土台作りができたらと思います。


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本間:中山先生はどのようにプロジェクトに参加されているのですか?

中山:大学で初年度「プロジェクト科目」として開始した時の担当教員でした。2年目からは学生たちが自主的なプロジェクトとして取り組んできていますが、継続して学生たちに協力してきました。


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本間:笈田さんの今後の展望は?

笈田:来年就職しますが、就職後もアバカのブランドを立ち上げて、事業に取り組んでいきたいと思っています。

以上


NPO法人フェア・プラス

事務局長 河西 実



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2015年10月11日開催ツキイチカフェスペシャル

  • 2015年11月18日

21051011日、フィリピン・マリナオ村からMs .Villaflor V.JavierBingさん)の来日を記念して、ツキイチカフェスペシャルを開催しました。

カフェイベントでは、和やかな雰囲気の中、熱気に満ちた話がされました。その内容を以下ご報告します。

 

来日ゲスト:Ms .Villaflor V.JavierSanRamon Abaca Handicraft AssociationSAHA代表)Philippines Aklan Malinao

通訳・解説:堀江弥生(元海外青年協力隊、マリナオ村で活動)

 

第一部「アバカ」と「マクラメ編み」、「村の暮らし」を丸ごと知ろう!

Ms.Villaflor V. JavierBingさん)の挨拶>

  フェア・プラス、京都造形芸術大学、アクセス、みなさんにお礼申し上げます。日本訪問の話を聞いた時は、美しくモダンな国へ行けると凄く興奮しました。

マリナオの語源は「クリアー」という意味で、マリナオ川はクリスタルクリアーな水が豊富で、村人はシンプルな生活を送り、勤勉、親切が特徴です。教育を大切にしていて、子供を学校に行かせることに熱心です。暮らしは農業が中心で、アバカのスリッパ等を作って副収入を得ています。


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<フェア・プラスインターン:笈田さんによる基本情報の説明>

マリナオ村はパナイ島アクラン州の村で、マニラから飛行機で約1時間のところにあります。アバカはバナナの木に似ていて、繊維は簡単な道具で木の幹から取り出され、家具やファッションアイテムなどが作られています。

マクラメ編みは、中近東で生まれ、フィリピンにも伝えられてきました。マリナオ村ではフラワー編みなどの美しいマクラメ編みが生み出してきました。従来、村では伝統的にカラフルな商品が作られていましたが、フェア・プラス、京都造形大との出会いによって、アバカ商品のデザインが改良されていきました。


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Bingさんからの説明>

マリナオ村の人たちは、お金はないけど、平和的でのんびりしていて、心豊かな暮らしをしています。Bingさんのサンラモン集落からマリナオ村の中心まで2.5㎞を歩くかバイクに乗るしかない交通手段がありません。

村では、アバカの繊維を束ねて紐を作り、紐を編んでアバカ商品を作っています。マクラメ編みの技は親から子へ代々伝えられてきています。子供もアバカ商品作りを手伝っていて家計を助け、学校へ行くことができ、おかずも買えています。アバカ商品は、マリナオ村(役場)も一村一品運動で取り組んでおり、アレルギーフリーの商品です。

JICAの堀江さんが赴任してくるまでは伝統的なスリッパを作っていました。堀江さんが来て、アバカ生産者組合を立ち上げ、トレーニングを行い、品質向上に取り組みました。さらに、フェア・プラス、京都造形大との出会いが大きかったです、従来はスリッパの他はランチョンマットやストラップだけを作っていましたが、ペンケース、マクラメポーチ、JIUバッグ、クラッチバッグ、帯など、多くの人たちに好まれる新しい商品を、次々に開発することができました。


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01311月の台風ハイエンにより、村は大きな被害を受けました。台風でほとんどのアバカの木がダメージを受け、住宅も屋根が飛んでしまいました。フェア・プラスや京都造形大、みなさんの大きな支援のお陰で、食料、トタン屋根の材料の購入、アバカの植林などを行うことができました。みなさんの支援に感謝しています。マリナオ村の市長からも感謝のメッセージを預かってきています。

 

ここでマリナオ村を代表してBingさんから感謝状がフェア・プラスへ手渡されました。


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第二部アバカ商品のこれまでとこれから

Bingさんから参加者の質問に答えて>

  マリナオ村の人口は?:23,699人、バランガイ(集落)の数は23、アバカクラフト生産者組合のメンバーは55人、そのうち積極的に生産している人は35人です。

  何世代前からマクラメ編みを行っていますか?:少なくとも34世代前から編んでいます。

  日本の高い品質要求に答えても商品を作ろうとするモチベーションは何ですか?:日本の要求に答えることにより、正当な対価が払ってもらえます。達成感が得られます。

  フェア・プラスと一緒にやっていて困ったことは?:フェア・プラスの要求は厳しくて大変だけど、悪い影響はありません。

  Bingさんにとって苦労したこと、楽しかったことは?:日本からの要求をメンバーに伝えることは大変だけど、村の人たちの仕事、収入を助けることができることは喜びでもあります。

  未来への希望、今後の目標は?:日本のクオリティを満足した製品を作ることができた時は達成感があり、仕事にプライドが持てます。アバカ製品作りを通して、子供を大学まで行かせてあげ、家族の暮らしをよくしていきたい。


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<インターン生笈田さんの商品開発についての説明>

  京都造形大の4回生で、クレードル・クレードル(ゆりかごからゆりかごへ)というブランドを立ち上げようとアバカ商品の開発を進めています。日本の親子とフィリピンの親子を繋ぎ合わせるコンセプトで、3040代の子供のいる女性にお洒落してもらうことを意識しています。商品としては、ネックレス、イヤリング、ブレスレット、バッグなどを考えています。

 

<参加者による意見交換>

・元フェア・プラススタッフYさん:アバカの魅力は、肌さわり、白さ、編みの細かさと美さだと思います。商品開発で苦労した点は、マクラメ編みは一般に角ばってものを、丸みのある形状を作ることが難しかったです。

 

服飾デザイナーMさん:マクラメ編みはとても綺麗です。最初にアドバイスを求められたときは、デザインが統一性がなくバラバラでしたので問題点を指摘しましたが、その後フェア・プラススタッフで型紙を作ってデザインの改良を行い、マリナオの人たちに試作をしてもらっていました。その結果、とても素晴らしい試作品がマリナオから出来上がってきました。


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Bingさん:フェア・プラスから詳細な図面と型紙を送ってもらったので、頑張って作りました。言われたらすぐやることをフェア・プラスから学びました。

 

ジュエリーアーティストIさん:JIUクラッチバッグは、それまでのアバカのペンケースを発展させて、和装のイメージに合った形状のものにしたものです。竹ボタンは、最初は既成のものを使うことを考えましたが良くなかったので、有名な竹の作家さんにお願いして特注で作って頂きました。

 

フェア・プラスの協力者Uさん:あべのハルカスの販売をお手伝いしましたが、網目がとても綺麗だと手に持って評価してくれる人がましたが、どうやって使うのかイメージがわかないことと高い価格との兼ね合いから、販売に結びつけることが難しかったです。使い方もあわせて提案した方がよりと思います。

 

Bingさん:一部のメンバーしか帯などのレベルの高い商品は作れませんが、他のメンバーは作れる技量がないからなので不満は出ません。他のメンバーでもできるデザインがあればみんなやりたいです。サイズが大きいものは難しいですが、アクセサリーのような小さいものでも網目が細かいものは難しいです。


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ジュエリーアーティストIさん:今回試作してもらったバッグは、初回の試作にも関わらず、図面を渡しただけでここまで綺麗に作られていて素晴らしいと思います。継ぎ目も綺麗でクオリティが高いです。

 

グラフィックデザイナーNさん:初めてマリナオ村を訪問しましたが、すごく温かな村で、昔の日本を連想し、初めて会った人たちとは思えなかったです。自然の中に建つ家の土間でアバカ商品を作っている様子がとても素晴らしかったです。JIUのカードセットを製作にあたっては、アバカ商品を作る過程を見てもらい、暮らしの中の生産者の姿を表現したかったです。

Bingさんのお宅にホームステーさせて頂きましたが、とても楽しかったです。目玉焼きがめちゃくちゃ美味しかったです!(笑)

 

NGO職員Kさん:村の人が苦労して作ったものを検品でアウトにすることは辛くはなかったですか?

 

フェア・プラスの協力者Uさん:こちらで直せないか検討をして、どうしても直せない部分がある商品をN/Gとしました。マリナオへ詳細なレポートを送って、なぜN/Gなのか説明するように努めました。

 

Bingさん:メンバーの苦労が分かるだけに、N/Gと判定されたことは仕方ないがとても残念でした。N/Gが出た時、メンバーとミーティングを持って改善を図っています。村の人との信頼関係が重要です。みなさんの要望に答えられるよう、世界で売れる商品を作っていきたいと思います。みなさんのお陰で生活が向上することができて感謝しています。


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<終了の挨拶:新開理事長>

今回のBingさんの訪問を通じて、マリナオと日本の相互信頼がさらに深まっていくと思います。日本も限界集落の問題を抱えています。Bingさんのマリナオ村とのフェアトレードを通じて、日本にも目を向けていきたいと思います。お互いの友情がさらに深まるよう、みなさんのフェア・プラスへのご支援をお願いします。


NPO
法人フェア・プラス

事務局長 河西 実




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