10月9日~14日、フィリピン・マリナオ村よりアバカクラフト生産者組合代表のBingさん(Ms. Villaflor Javier)が来日しました。京都滞在中に、10月11日のツキイチカフェスペシャルおよび10月12日の京都造形芸術大学共催シンポジウムにスペシャルゲストをして参加頂き、マリナオ村の暮らし、アバカクラフト生産の状況、台風被災からの復興などについてお話して頂きました。
また滞在中、多くの方と交流を図り、多くの場所を見学しました。会議の内容等については、後日整理してからご報告します。facebookで報告しました日々の行動内容をブログでも以下報告させて頂きます。
10月9日
フィリピン・マリナオ村からアバカクラフト生産者組合の代表Bingさんが日本に来日しました。
10月10日
早速明日からのイベントの準備のため事務所で打ち合わせを行い、そしてアバカ商品を通年で販売して下さっている清水坂の和望を訪問し、意見交換を行いました。精力的にスケジュールをこなすとともに、初来日の京都を楽しんで頂くため、今日は一日着物で過ごして頂きました。着物の感想はとても素敵、ただ帯はちょっときついとのことでした。(笑)
10月11日
フィリピンのマリナオ村からアバカクラフト(フェアトレード)商品生産者組合代表のBingさんを迎えて、ツキイチカフェスペシャルを開催しました。
Bingさんからマリナオ村の暮らし、親から子に受け継がれてきたアバカクラフトの伝統についてなどプレゼンテーションを実施・また、2013年の巨大台風による被災から、フェア・プラス、アクセス等の支援で復興を果たすことができたことを、声を詰まらせて報告下さいました。二部ではデザイナーの方たちを中心にこれからのアバカについて意見交換を行い、来年の商品開発に向けて新たな方向性を見出すことができました。
10月12日
京都造形芸術大学で本間正人先生のご協力により、公開シンポジウムを開催いたしました。前半のパートでは、Bingさんを初め、協力隊出身でマリナオ村とのコーディネート役の堀江さん、フェア・プラスのインターン京都造形大笈田さん、河西から、マリナオ村の暮らし、アバカ・マクラメ編みの伝統技法、台風被害と復興支援、百貨店等で販売できる高品質の商品開発などについて報告を行いました。
後半は本間先生の司会でパネルトークを。小学校へしか行けなかった子供たちが大学を目指せるようになり、台風でも倒れない丈夫な家に住めるようになるなど、改善された村の暮らしについて、Bingさんから説明。こみ上げてくる感情から声を詰まらせる場面もありました。
10月13日
マリナオ村のBingさんの日本での最終日。午前中は国立民族学博物館を訪問し、アバカクラフトを展示販売して下さっているミュージアムショップの方たちと交流をしました。とても有意義な交流で、Bingさんも国立博物館にアバカ製品がショーケースの中に展示して下さっていることに、ミュージアムショップの方たちへ心からお礼を伝えました。
最終日の午後は阪急梅田のフェアトレードショップ「Love & Sense」およびフェア・プラスのスイーツを販売している伊勢丹梅田の蜜香屋を訪問、スタッフの方たちと交流を図り、日本でのすべての公式スケジュールを終了しました。
Bingさん、本当にお疲れさまでした!!
10月14日
すべての予定を無事終了し、10月14日関西空港からマニラに向けて帰国されました。
NPO法人フェア・プラス
事務局長 河西 実